アジア通貨危機について②
アジア通貨危機によって各国の経済はどのような打撃を受けたのでしょうか?
■ 各国別影響
・ 日本
経済恐慌ほどではありませんが、経済的に深刻なダメージを受けました。
日本は製造輸出産業であるため、大口取引のあるアジア各国での経済危機のダメージをもろに受けました。
・ タイ
先ほどの通貨切り下げの部分で少し説明しましたが、タイは通貨切り下げを拒否。
バーツの借入レートを25%~3000%にするという非常手段を用いて対抗しました。
そのためアメリカによるヘッジファンド空売り攻撃を受け、タイでは固定相場制は終わりを告げました。
そして変動相場制へ移行していきます。
IMFは40億ドル、世界銀行は15億ドル、アジア開発銀行は12億ドルの支援を行いました。
しかしこれまで24.5฿/$で取引されていた対バーツは1998年には56฿/$まで暴落。
当時は「血濡れのバーツ」と呼ばれました。
・ 韓国
金融部門の経営ミスで、過剰な借金を抱えてしまった韓国は、アジア市場の冷え込みもあり国債格付け機関ムーディーズから3段階も格付けを落とされてしまいます。
これによって韓国の市場は一気に冷え込み、株価が7%も暴落。
デフォルト寸前にまで追い込まれました。
IMFは韓国の救済措置を発表しましたが、国債の発行枠を限定しました。
しかし韓国はこれを破り、「通貨安定証券」の名のもとに債権発行。
この後海外からの証券投資が緩和され、国際的な収支が安定していきました。
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